ただの戯言

前に書いてたこの記事、


もっともっと続きがあったんだけど、あったはずなんだけど、数日前の出来事でもう内容全部飛んだ。





田口が来春KAT-TUNを脱退、事務所を退所する。




わたしがそれを知ったのは仕事中ふとTwitterを見た時だった。
ちょうどその日はベストアーティストが放送されていて、休憩がてら上がってきているであろうレポを読もうと軽い気持ちで開いた。
そうしたら一番上にその記事があって、目に飛び込んできた瞬間思わず画面を閉じた。
最初はなにかの冗談かと思ってちょっと笑った。
一瞬しか見てないから誰かがふざけて投稿したんだろうと思った。その冗談ももしかしたら見間違えかもしれないと思った。

でも気になってもう一度Twitterを開いた。
わたしが見たのはヤフーニュースの速報で、間違いでも何でもなく

"KAT-TUN田口脱退"

の文字があった。
ベストアーティストの生放送中に発表があったらしい。


意味が分からなかった。
驚くとか怒るとかじゃなくて、本当に意味が分からなかった。

意味が分からないのに勝手に脳が文字を認識して、体が冷たくなるように気がした。
絶賛繁忙期でやることはたくさんあったけど、もう仕事にならなくて無理やり切りのいいところで終わらせて逃げるように会社を出た。


仁くんがKAT-TUNと事務所を辞めた時
聖がKAT-TUNと事務所を辞めた時

どちらのときも泣かなかったのに、今回は涙が止まらなかった。
多分悲しいからじゃない。
動揺と混乱と、虚無感に近いものだった。

その日のTLは大荒れだった。
ある人は悲しみをぶつけ、ある人は怒りをぶつけ、ある人は動揺を隠せない様子だった。

こんな精神状態でネットなんて絶対に見ちゃいけないと思いながらも縋るようにいろんな人のTwitterやブログを貪り読んだ。
わたしが読んだ人は書いていた。

"まさか田口が"

本当にみんなこう書いていた。
わたしだけじゃなかったんだなって少しホッとした。

脱退の理由は"方向性の違い"らしい。
でもそれは建前で、長年付き合っていた彼女との結婚だろうという声が多かった。
どちらにしても全く理解できなかった。
どんな理由にせよ田口がKAT-TUNを捨てるなんて想像もつかない。


彼は間違いなくKAT-TUNのことが好きだった。
有名なエピソードがある。

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これもわたしが読んだブログ等にはもれなく書かれていた。
思うことは一緒なんですね。
時は流れていったって、彼の根底にはこの気持ちがあると信じて疑っていなかった。


つまり、予感がなかったんだ。
この前のquarterコンでの涙で嫌な予感がしたという人も見かけた。
でもわたしは気づかなかった。
デビューして初めてのコンサートを東京ドームでやった時、まさかのオーラス前日で泣き出した田口だから、特に違和感もなかった。
久しぶりにKAT-TUNとしてドームに立てて感極まって泣いたとしか思わなかった。
田口がKAT-TUNを辞めるという予感がわたしには微塵もなかった。
だからこんなに動揺している。


それと同時に、聖の時にも少し感じていた、気付かないようにしまい込んでいた気持ちが溢れてくる。


"もし6人だったら、田口は辞めなかったんじゃないか"


ただの6人に対する未練がひどすぎる亡霊の戯言だけど、この考えがまとわりついて離れない。

記事には"来年3月に迎える10周年へ向けて今春から話し合いを進めていく中で芸能活動に対する方向性の違いが浮き彫りになった"
と書いてあった。
こんな数十文字で何が分かるんだと思いながら、田口の昔を思い返さずにいられなかった。



田口は他のメンバーに比べて入所するのが少し遅かった。下積み経験があまりないうちにKAT-TUNのメンバーになったから、彼にとってのKAT-TUNは文字通り芸能生活そのものだったと思う。

いつだって一生懸命だった。
ダンスだってなんだって、彼は手を抜かなかった。他のメンバーに追いつくために必死だった結成当時から変わってなかった。

わたしは田口担じゃないから汲み取りきれていないところも多いだろうけど、少なくともわたしが見てきた限りでは、KAT-TUNの中にいる彼はいつだって笑顔だった。
舞台裏では末っ子なわがままで、ステージでもその一面を見せる時があったけど、KAT-TUNでいることが楽しそうだった。

そんな彼の中に、KAT-TUNを辞めるという選択肢が生まれたこと自体が悔しかった。
辞めることになった本当の理由なんて結局のところ本人にしか分からない。
いくらファンがあれこれ意見を述べたって、それはあくまで憶測に過ぎない。
分からないけど、事実として彼は"何か"と"KAT-TUNの田口"を天秤にかけて"何か"を選んだ。

もし、もし6人だったら。
それでもこの選択肢は生まれたのかな。
生まれて、やっぱり同じような決断をしたのかな。

"KAT-TUNは家みたいなもんだから"
って言っていた田口が

まだ6人だった時に
"KAT-TUNは今後どうあっていきたいですか?"
という質問で
"このままでいい。本当にこのままがいい"
って言っていた田口が

仁くんの留学の会見で立ち会った時、穏やかな顔でいたのに記者の一人から
"グループの名前はKT-TUNになるんですか?"
って言われたら食い気味に
"KAT-TUNKAT-TUNですから"
ってすごく強い口調で言ってくれた田口が

先陣をきってKAT-TUNを壊すような行動をするなんて、わたしにはやっぱり考えられない。
仮に脱退の選択肢が浮かんだとしても踏みとどまってたんじゃないかって、ここ数日そんなことばっかり考えている。

家だと思っていた場所が少しずつ崩れていって"このまま"を望んでいたのにそれが叶わなくなって、グループのあり方と同時にファンの様子、グループとファンのあり方が思い描いていた形と少しずつずれていって、それが"方向性の違い"に繋がっていったとしたら。
6人でなくなったことが直接的な理由ではないにしろ、彼の決断を後押しするものになっていたら。
3人に何か問題があるわけでも辞めた2人にすごい影響力があるわけでもなく、5人が彼と一緒にいること自体が重要だったとしたら。

さっきも書いたけど、これはただの亡霊の戯言で勘違いな意見だし、勘違いじゃないといけない。
だってそうじゃないと、この気持ちのやり場が分からない。

わたしは赤西担だけど、それでもあの時彼はKAT-TUNを辞めるしかなかったと思ってる。
そうしないと、本当にあのグループは壊れてしまったかもしれない。
かつて
"自分が抜けた方がKAT-TUNは良くなる"
と言っていたけど、ある時からは確かにそうだったと思う。
抜けちゃいけなかったけど、抜けなきゃいけない存在にいつからかなってしまっていた。
大好きな大好きな自担にこんなことを言うのが悔しくて悔しくて堪らないけど。
でも1人欠けたその時点で田口を引き止めることはできなかったとしたら、どうすればよかったんだろう。
一体何年前まで遡って彼らに教えてあげればいいんだろう。
だからこの仮説は勘違いじゃないといけないし、わたしのこの気持ちもきっと勘違いなんだ。



もしパラレルワールドというものが本当に存在するのなら、6人でKAT-TUNをやっている世界もあるのかな。
あーだこーだ喧嘩しながらも、それでも楽しそうに10周年の記念コンサートの準備をしているのかな。

もしあるのなら、今すぐわたしをそこに連れて行ってほしい。
その世界でわたしも生きたい。

それがだめなら、2001年から2004年をずっとループし続ける世界でもいい。
本当に幸せだったけど、少しずつ何かがおかしくなってきた2005年を迎えずに、何も考えずに6人を好きで応援できたあの頃に戻りたい。




それもだめなら、せめて、せめて、みんな自分たちがかっこ良くいられる道を歩いてほしい。
苦しんで悲しみ続ける彼らは見たくない。
最後はちゃんと、かっこよくて幸せになってもらわないと。
残った3人だけじゃだめだよ。6人全員だよ。
皆まとめて、泣いた分の笑顔が待っていないとだめなんだよ。


それだけは、どうか、どうかお願いします。






書くの忘れちゃってた。ごめんね。
田口、お誕生日おめでとう。

ばかやろう。